「危ない」(あぶない)という言葉は、日本語で危険や不安定な状況を指すときによく使われます。
この言葉の語源にはいくつかの要素が組み合わさっています。
まず、「危ない」の元となっているのは古語「あやふし」です。
この「あやふし」は、危険や気がかり、不安といった状況を示す言葉でした。
この「あやふし」の語幹、「あやふ」という部分が縮約されて「あぶ」となります。
その次に、接尾辞「ない」が加わります。
この「ない」は、特定の状態や資質が不足している、または存在しないという意味を持ちます。
したがって、古語「あやふし」の語幹「あやふ」が縮約して「あぶ」となり、その後に「ない」がついて「あぶない」、つまり「危ない」となったわけです。この形になることで、「危険だ」「不安だ」といった意味が強調され、日常語として広く使われるようになりました。
このように、「危ない」の語源は日本語の古語とその語形変化、さらには接尾辞の組み合わせによって形成されているわけです。
それが今日、我々が様々な状況で用いる「危ない」という言葉につながっています。
【危ない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「危ない」の言葉がどのように形成され、現代に至るまでの変遷と意味をカンタンにまとめます。
ポイント | 説明・由来 |
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原語 | 古語「あやふし」が元となっている。この言葉は危険や気がかり、不安な状況を指していた。 |
語幹の縮約 | 「あやふし」の語幹「あやふ」が縮約され、「あぶ」となる。 |
接尾辞 | 「ない」という接尾辞が加わる。この接尾辞は「不足している」または「存在しない」という意味を持つ。 |
完成形 | 「あぶ」に「ない」がついて「あぶない」、すなわち「危ない」となる。 |
現代での使用 | 「危険だ」「不安だ」という意味が強調され、日常語として広く使われている。 |