「こわい」という言葉には、現代日本語で複数の意味がありますが、それらの起源は同じです。
この言葉の古い形は「こはし」とされ、基本的な意味は「かたい」、すなわち「強い」という意味から始まりました。
この「強い」や「かたい」という意味から派生して、人の性格や態度が「強情である」や「執念深い」といった意味にも使われるようになりました。
また、物理的な強さや困難さを示す「つよい」や「骨が折れる、疲れる」といった意味にも発展しました。
そして、中世になると、「こわい」の意味はさらに拡がり、物事や状況が「おそろしい」や「悪い結果が予想される」というような恐怖や不安を感じることに関連した意味にも使われるようになりました。
このように、時間とともに言葉の意味は変化していきますが、「こわい」という言葉は、その根本に「強さ」を持っているということが伺えます。
【怖い・恐い・強い】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「こわい」という言葉の意味の変遷や起源、重要なポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
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基本の形 | 「こはし」 |
原初の意味 |
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意味の派生 (1) | 人の性格や態度が「強情である」、「執念深い」 |
意味の派生 (2) | 物理的な強さや困難さを示す「つよい」、「骨が折れる、疲れる」 |
中世の意味の拡張 | 物事や状況が「おそろしい」や「悪い結果が予想される」のような恐怖や不安に関連する意味 |
言葉の核心 | 根本的な意味としての「強さ」を持つ |