「けちをつける」という言葉は、欠点や瑕疵を指摘する、または無理やり欠点や問題を見つけ出す行為を指します。
このフレーズの背後にある「けち」という言葉は、もともと「怪事(けじ)」という言葉から派生しています。
「怪事」は不吉や縁起が悪い出来事を意味していました。
時代とともに、この「怪事」が「けち」として変化しました。
そして「けち」を「付ける」ことで、物事に対して縁起が悪い、または不都合な面を引き付けるという意味が生まれました。
「けちが付く」という言葉も同じく、縁起の悪い出来事や不運な事態が生じ、物事がスムーズに進展しなくなることを意味します。
ちなみに、「吝嗇」という漢字で「けち」と書くことは誤りで、これは「吝嗇(りんしょく)」という言葉自体が「けちくさい」「 stingy」という意味を持つための混同から来ています。
【けちを付ける】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「けちをつける」という言葉の意味、語源、変化の経緯、関連する語句、および注意点をカンタンにまとめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
意味 | 欠点や瑕疵を指摘する、または無理やり欠点や問題を見つけ出す行為。 |
語源 | 「けち」という言葉は「怪事(けじ)」から派生。「怪事」は不吉や縁起が悪い出来事を意味。 |
変化の経緯 | 時代とともに「怪事」が「けち」に変化。そして「けち」を「付ける」で縁起が悪い、または不都合な面を引き付ける意味が生まれた。 |
関連語句 | 「けちが付く」は、縁起の悪い出来事や不運な事態が生じ、物事がスムーズに進展しなくなることを指す。 |
注意点 | 「吝嗇」という漢字で「けち」と書くのは誤り。「吝嗇(りんしょく)」は「けちくさい」「stingy」の意味。混同の原因となっている。 |