「暗示」という言葉は、もともと英語の「suggestion」という語の日本語訳として導入されました。
この用語は、何かをはっきりと示すのではなく、ほのめかしや遠回しな表現で意図や考えを伝えることを指します。
初めてこの語が日本語に登場したのは明治時代初期で、日本初の哲学辞典「哲学字彙」に「暗指」という表記で掲載されました。
その後、明治中期に「明治英和辞典」が出版され、この辞典には「暗示」という表記が初めて使われました。
この新しい表記は広く受け入れられ、今日では「暗示」が一般的な表現となっています。
このように、「暗示」は西洋の概念を日本語で表現するために採用され、時間を経てその表記も進化し、現在の形になったわけです。
あんじ【暗示】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、「暗示」の言葉とその歴史をカンタンにまとめます。
項目 | 説明・内容 |
---|---|
英語の対応語 | もともと英語の「suggestion」という語の日本語訳として導入された。 |
意味 | 何かを明示的に示すのではなく、ほのめかしや遠回しに意味を伝える。 |
初登場 | 明治時代初期に日本初の哲学辞典「哲学字彙」に「暗指」として登場。 |
表記の変遷 | 明治中期に「明治英和辞典」が出版され、「暗示」が初めて使われた。 |
現在の一般的な表記 | 「暗示」が広く受け入れられ、今日では一般的な表現となっている。 |