「突拍子もない」という表現は、我々が思いがけない、予期しない、あるいは通常の範疇を超えた事柄や行動を指す際に用いられる言葉です。
この言葉の背景には、太鼓の奏法としての「突拍子」というものが関連しています。
「突拍子」とは、太鼓を打つ特定の奏法を指す言葉だと考えられています。
この奏法は一般的なリズムや調子から外れることから、変わった、普通ではない、というニュアンスを持っていたのです。
そして、江戸の中期ごろ、この「突拍子」に「ない」という否定の意味を持つ語を組み合わせて「突拍子もない」という言葉が誕生しました。
この組み合わせによって、「普通でない、予期しない」という意味合いが強調されるようになりました。
【突拍子もない】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
現在の意味 | 思いがけない、予期しない、通常の範疇を超えた事柄や行動。 |
語源の背景 | 太鼓の奏法「突拍子」に関連。 |
「突拍子」の意味 | 太鼓を打つ特定の奏法。一般的なリズムや調子から外れることから、変わった、普通ではないというニュアンスを持つ。 |
語の形成 | 江戸の中期ごろ、「突拍子」に「ない」という否定の意味を組み合わせ、「突拍子もない」という言葉が誕生。 |
意味の強調 | 「普通でない、予期しない」という意味合いが強調された。 |