ふぐ【河豚・鰒】の語源・由来

【意味】
①フグ科とその近縁の硬骨魚の総称。多くは体は肥り、背びれは小さく、歯は板状で鋭い。攻撃されると、腹部を膨らますものが多い。肉は淡白で美味、冬が旬であるが、内臓などには毒を持つものが多い。マフグ・トラフグ・キタマクラ・ハコフグなど。かとん。ふくべ。ふくとう。ふくと。
②カジカ(鰍)の方言。

【語源・由来】
「ふぐ」は、古くは「ふく」といい、海底で砂を吹き、出てくるゴカイ類を食べることから、「吹く(ふく)」が語源とする説、攻撃されると腹部をふくらませることから、「袋(ふくろ)」、「ふくよか」、「膨れる(ふくれる)」が語源という説もある。漢字表記「河豚」は、中国では揚子江や黄河など、海よりも河に生息する「ふぐ」が身近だったことから、また、「豚」は、釣り上げたときに、豚の鳴き声のような音がすることからとされる。

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