「兎に角」という言葉は、実はその漢字表記「兎に角」は当て字であり、実際の意味と直接の関係はありません。
この言葉は、古い時代に「とにかくに」という形で使用されていました。
ここでの「と」は副詞で「そのように」の意味を持ち、「かく」は「このように」を意味します。
さらに、格助詞の「に」が付いて「とにかくに」という形になりました。
初めは「あれこれと」や「何やかやと」といった意味で使われていましたが、時間が経つにつれて、「それはさておき」、「何にせよ」、あるいは「ともかく」といった意味に変わってきました。
とにかく【兎に角】の意味・語源由来!表で簡単まとめ
表を使って、語源由来や重要ポイントをカンタンにまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
漢字表記 | 「兎に角」は当て字。実際の意味とは直接の関係がない。 |
古い表現 | 「とにかくに」という形で使用。 |
「と」の意味 | 副詞で「そのように」。 |
「かく」の意味 | 「このように」。 |
初めの使用意味 | 「あれこれと」や「何やかやと」といった意味で使用。 |
時間経過後の意味 | 「それはさておき」、「何にせよ」、あるいは「ともかく」といった意味に変わった。 |