くのいち【くノ一】の語源・由来

「くノ一」という言葉は、女性や特に女性の忍者を指す隠語として知られています。

この表現は、漢字の「女」という字を線の形に注目して三つの部分、「く」、「ノ」、そして「一」に分解したものから生まれました。

このような分解によって、女性や女性忍者を隠語的に表現する手法が生まれたわけです。

この言葉が「女忍者」を意味するようになった背景としては、作家の山田風太郎の『忍法帖シリーズ』が大きな影響を持っているとされています。

このシリーズの中で、くノ一が女性の忍者として登場することで、一般にもこの意味で広く用いられるようになりました。

つまり、「くノ一」はもともとは女性を隠語で指すための表現でしたが、後に特に女性忍者を指す言葉として広まり、多くの創作物で用いられるようになったのです。

【くノ一】の意味・語源由来！表で簡単まとめ

表を使って、「くノ一」という言葉の由来、意味、文化的影響、そして現在の用途についてカンタンにまとめます。

項目	説明・特徴
語源・由来	漢字の「女」を三つの部分「く」「ノ」「一」に分解して作られた
主な意味	女性や特に女性の忍者を隠語的に指す
由来の手法	漢字「女」の線の形に注目して分解することで、隠語的な表現が生まれた
文化的影響	山田風太郎の『忍法帖シリーズ』で女性の忍者（くノ一）が登場することで、この意味で広く用いられた
現在の用途	特に女性忍者を指す言葉として、多くの創作物で用いられる