みずひき【水引】の語源・由来

【意味】
①麻などを水に浸して皮をはぐこと。転じて麻糸。
②仏前・御輿などに張り渡す金襴などの幕。
③進物用の包装などを結ぶのに用いる紙糸。細い紙縒(こより)に水糊を引いて乾し固めたもの。多くは数条を合わせて、中央から染分けにしたもので、普通、祝事・進物用には紅白・金銀・金赤などを用い、凶事には白・藍白・黒白などを用いる。
④鎧の化粧板の下の白・赤2色のなめした革または綾による飾り線。
⑤タデ科の多年草。山野の日陰に自生し、茎は高さ約60センチメートル。通常、葉の表面に暗紅色の斑がある。夏から秋に、赤色の小花をまばらに穂状につけ、それを③に見立てた。

【語源・由来】
「水引」は、紙縒を水糊を引いて乾し固めたことからとする説、紙縒を着色した水に浸し、引きながら染めたことからとする説がある。「水引」は、遣隋使として小野妹子が隋から帰還した際に、同行した答礼使が持参した貢物に紅白の麻紐が結ばれたていたことから、紅白の麻紐を宮廷への献上品には結ぶ習慣が生まれ、室町時代には麻紐から紙縒りを水糊で引いて固めた水引になったとされる。

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